新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自宅待機やテレワークなどの影響で、環境に急速な変化が生じている家庭が多いようです。通勤時間が減って喜んでいる人もいる反面、自宅ではなかなか仕事に集中できないなどの悩みを抱えている方もいます。
最近では、ずっと家にいるせいで夫婦仲に変化が起こっているという話題もきくようになりました。
そこで、ありがちな新型コロナ離婚の原因とその対策を考察してみました。
危機意識の違い
新型コロナ離婚の中でいちばん多い悩みが夫婦間での危機感の違いです。小さなお子さんやペットなどがいる家庭では、万が一でも感染しないため、外から来るコロナウイルスには人一倍神経質になっているでしょう。
そんな中、仕事が終わり帰宅するパートナーが、手洗いや消毒、うがいなどの衛生管理を怠った場合、トラブルに発展することは想像に難くありません。度が過ぎるとバイキン扱いされてしまうことも。
◇対策「ルーチンワークにする」
いきなり習慣を変えるのはなかなか難しいですが、帰宅の際に手洗いなどのルールを決めるという方法があります。例えば、玄関を開けたら
- アルコール消毒をする
- 石鹸等で手首まで洗う
- うがいは3回する
など、やるべきことを決めてしまえば家族で安心して触れ合うことができます。些細なことですがこれをパートナーから提案されたら、家族のことをしっかり考えてくれていると、嬉しくなること請け合いです。
距離感が近くなりすぎる
自宅から出られない時間が増えすぎると、いくら家族とはいえ今まで過ごしてきた距離感との違いにストレスを感じることでしょう。
ストレスが増えれば当然、普段は気にしていなかった、食事の用意や掃除、さらにはトイレの使い方や座る位置など、些細な事がきっかけで連鎖的にストレスがたまる要因になってしまいます。
特に家事をパートナーに任せっきりだった場合、どこにものが置いてあるかわからず手伝いすらままならないことがあり、これもトラブルの原因になりがちです。
◇対策「細かなコトでも聞いてみる」
こういったトラブルの要因として、会話が少ないことが問題の1つとしてあります。普段は顔を合わせる時間が朝と夜だったのに、一日中となると、同じ会話の量では無言の時間がかなり多くなってしまいます。会話が無くなると自然と居心地が悪くなっていくことが多いので、例えば、
- 食事の準備手伝うね
- Web会議するからすこし騒がしくなるかも、
- コーヒー飲む?
など、些細なことでも話しかけることでお互いが思いやりを感じ、ストレスを少なくすることができることでしょう。
育児ストレス
新型コロナウイルス感染症対策のため、小学校・中学校・高等学校など一斉臨時休校の措置が取られています。
普段から忙しかった育児や家事が子どもの在宅に伴い、さらに仕事量が増えてしまいます。この状態でパートナーが育児や家事の方法がわからないという状態も離婚の危機に発展しかねません。
◇対策「できることから始める」
普段から育児や家事をやっていない場合、急にできるようになるとことはないでしょう。そこで、手間はかかるが比較的簡単に手伝えることから始めてみましょう。
- 洗濯物をたたむ
- 食器を洗う
- ごみをまとめて出す
ひとりでできる量であっても協力することで、お互いを尊重しあうことができます。
今回あげたものは一例ですが、些細なことでも家庭が円満に過ごすきっかけになるので、参考にしてみてください。どうしても改善しない場合はペットを飼うなど環境を変えてみるのもひとつの手かもしれません。