目次
はじめに
普段の生活に欠かせない存在となったインターネット。自宅ではWi-Fiなどでの常時接続が当たり前になってきました。普段の生活でも、知らないうちにインターネットにつながっていることも多いと思います。
しかし、自宅から外へ出ると、スマホなどのモバイル通信でカバーする必要があります。さらに、データ通信量も気にすることになります。外出中であっても、自宅と同じように、インターネットコンテンツを楽しみたいのに……
そんな問題を解決してくれるのが、通信し放題の環境をドライブ中に提供するパイオニア・カロッツェリアのフラッグシップカーナビ「サイバーナビ」。ドライブ中であっても、自宅にいる感覚でオンラインコンテンツが楽しめます。
とは言っても、本当に通信し放題なのか？ 安定しているのか？ など疑問点が出てきます。そこで今回は、このサイバーナビを搭載したレンタルキャンピングカーを提供している、ジャパンキャピングカーレンタルサービス（ジャパンC.R.C）のクルマを借りて、東京湾一周の旅に出て、サイバーナビのレビューをしてみることにしました。
さらに、このジャパンキャピングカーレンタルセンターのキャンピングカーに搭載されたサイバーナビには、カロッツェリアのスピーカーシステムが組み込まれていて、臨場感のある音質を楽しめるそうです。その音質もチェックしてみたいと思います。
ジャパンキャンピングカーレンタルセンターのクルマにパイオニア カロッツェリアのサイバーナビが搭載された
お借りしたクルマは「TOYOTAハイエース ロビンソン771」。ハイエースがベースのキャブコンモデル。ハイエースの走りやすさと広い居住空間が魅力的なキャンピングカーになります。
レイアウトはセンターエントランスから入ってリビング、キッチンを抜けてリアに2段ベッドがあります。マルチルームレスで広々としていました。2段ベッドとリビングソファの間にスペースがあって、荷物置きになるので、大きな旅行バッグも収納できそうでした。
そして、ナビにはカロッツェリアのサイバーナビを搭載。一般的な普通乗用車のレンタカーでも、いいナビが搭載されているかどうかが気になりますよね。
今回は不慣れなキャンピングカーのドライブ。ナビの機能性は特に気になるところです。
ナビなんてどれも一緒だと思っている人はいませんか？ 実は道案内の正確さに差があったり、いろいろな情報を得られたり、処理スピード、操作性など、ナビの能力は個体差が大きいのです。
なので、キャンピングカー業界でも話題になっている、ストレスフリーなサイバーナビを使えることに、ちょっと期待してしまいます。
東京キャンピングカーレンタルセンター（千葉県市川市）でクルマを借りたら、早速近くの道の駅でWi-Fi接続のセッティング。サイバーナビのアクセスポイントモードに画面を切り替えると、IDとパスワードが表示されます。それをスマホのWi-Fi設定画面で登録するだけです。一般的なWi-Fiサービスへの接続と同じでした。
サイバーナビWi-Fi接続手順
- ナビの電源をON
- アクセスポイントモードに切り替え
- スマホのWi-Fi設定画面でナビ上に表示されたネットワーク名を選択
- ナビの画面に出ているパスワードを入力
接続されると、写真のような画面になって、接続中デバイス数が0台から1台に変わります。iPhoneとiPadなどのデバイスでIDを連携している場合は、パスワードを1回入力すれば、自動的に2台目もつながって、表示は2台になります。
さらに信じられませんが、通信は無制限で使用できるとのこと。これであればスマホのテザリングでパケットを毎回気にすることなく使えます。キャンピングカーの長距離移動では非常にありがたいポイントといえるでしょう。
インターネットに常時接続できることの効果は絶大
せっかくWi-Fiにつながったのだから道の駅でちょっとのんびりとSNSなどをチェック。
今回のコースはスタートが千葉県市川市にある東京キャンピングカーレンタルセンターとなり、ゴールは千葉県木更津市にあるRVパークGREEN BASE木更津店です。
渋滞の多いエリアなので、東京湾をどのように回るかが勝負！ 早速サイバーナビを使ってみましょう。
目的地検索はインターネット検索のように、目的地名称を検索欄に記入すればOK 住所を調べる必要がないんです。
サイバーナビの目的地検索はオンライン検索なので通称や最新スポットなども検索可能となります。探したい目的地が出てこないとそれだけでストレスに感じるので、これはとても嬉しいポイントですね。
さらにルートの探索もすごいです。カーナビ本体では処理しきれないほどのデータをオンライン上で計算し、目的地にいち早く到着できるとても実用的なルートを表示してくれます（スーパールート探索）。しかもオンラインで計算しているとは思えないほど早い！
その他にもオンラインに接続されていることで、
- 自動地図更新（最大3年分付！）
- スマートループ渋滞情報の取得
- ガソリンスタンドの価格情報や駐車場満空情報などのチェック
といったナビ機能も便利です。
それでは実際に目的地を設定してみます。施設名を入力して出てきた候補を選択し、あっという間に複数のルートが画面にリストアップ。そのなかから、ベストコースをチョイスします。
今回は東京湾を横切るコースにしました。
ルートが決まったらスタート！のんびりと走って、約1時間30分の行程です。慣れないキャンピングカーの運転なので、落ち着いて走行するためにも、音楽でも聴いていこうかと思います。
サイバーナビの画面にストリーミングビデオというメニューがあったので、押してみると見慣れた画面が現れました。
いつも自宅で見ている、YouTubeの画面。なんとサイバーナビは画面上で直接YouTubeの視聴が可能なんです。音楽をセレクトしたコンテンツを再生してみました。走行スタートすると画面が消えるので、音楽だけが流れるようになります。
お気に入りのアーティストがいれば、メドレーなどをセレクトするのもあり。このYouTubeもサイバーナビの通信し放題で視聴できるのでスマホのデータを消費することもありません。
サイバーナビは多機能ですが、カーオーディオとしてのポテンシャルも高いのがポイントです。このロビンソン771にはフロントとリアのスピーカーに加えて重低音を補強するサブウーファーもカロッツェリアの商品が装着されており、音へのこだわりも強く感じます。
前評判通り、臨場感のある音質に包み込まれるような感覚。このスピーカーシステムのおかげで、ドライブ中も十分に音楽を楽しめます。
普段聴いている音楽もすごくいい音で聴けるし、移動時間が楽しくなってきます。さらに、ストリーミング音源も高音質にしてくれるモードまで搭載していたのには驚きました。
リアシートでは車内Wi-Fiを使うことで、ストリーミング動画を視聴できます。ファミリーで旅行に出かけた時、子供たちが好きな動画をみられるのはポイントが高いです。通信速度も十分で、YouTubeを高画質にしても途切れることなく視聴できました。このシステム、家族からも好評なのではないでしょうか。
目的地のRVパークGREEN BASE木更津店に到着
最新の音楽を聴きながら、ストレスなくRVパークGREEN BASE木更津店にやってきました。スマホのミュージックアプリも意外とワンパターンになるので、YouTubeなどのストリーミングの方が新鮮でした。
RVパークGREEN BASE木更津店は三井アウトレットパーク木更津の目の前。広々とした敷地で、大きなキャブコンでも止めやすいレイアウトでした。
ちょっとしたお買い物も、歩いて行けるので便利。ママさん、娘さんはアウトレットパークへ行って、パパさんは車内でのんびり、というのもいいのでは。
RVパーク内ではWi-Fiが飛んでいたので、そちらのサービスを利用して、ストリーミングの映画を鑑賞。
レンタカーに搭載されているサイバーナビは、クルマのアクセサリースイッチがオフだと動かないので、車内Wi-Fiが使えません。でも、最近は宿泊施設でWi-Fiが利用できるところも多いので、問題ないでしょう。
夜の雰囲気も最高でした。大きな道路に面していますが、夜は静か。ぐっすりと眠れる環境でした。もっと暖かくなったら、このRVパークにある、アウトドアリビングを使って、ビアガーデンを楽しみたいものです。
レビューを確認しながらナビの目的地を探す！
翌日は地元の海鮮料理に挑戦することにしました。RVパークにいる時に下調べすればよかったのに、走り出してから気づくのが定番。駐車場に止めて、サイバーナビのWi-Fiを使って、タブレットで美味しそうなお店を探します。
ここでもサイバーナビの恩恵がありました。サイバーナビで一度Wi-Fi接続した端末であれば、次からは自動的にWi-Fiにつないでインターネットでレビューをチェックできるのです。
毎回テザリングの設定が必要ないのがこんなに便利とは……
木更津は海に面しているので、海鮮料理を出すお店はたくさんあります。結構悩みましたが、やはり決め手はレビュー。そのなかでも評価の高いところへ向けて出発です。
レビューをそのまま信用できないとは思いますが、訪れた人がアップした写真などは参考になります。
また、営業時間であったり、混雑状況など、しっかりとチェックできたので安心してお店に向かうことができました。
キャンピングカーなどの大きい車両を運転している時は駐車できる場所があるかがとても気になります。
サイバーナビなら検索した駐車場の駐車可能サイズの情報も確認できるし、タイムズや三井のリパークならリアルタイムの満空情報まで確認できます。
さらに検索した施設が走行車線側にあるのかも分かったり、きちんと施設の入口ギリギリまで案内してくれたり、大きなキャンピングカーを運転する身としては大変助かる機能が満載です。
もちろんスマホでそれぞれ調べれば分かる情報ですが、これらがナビ画面で一気に分かってしまうんですから、その便利さは想像いただけると思います。
これまでは旅行に行くと、スマホをナビに使ったり、ストリーミングのコンテンツを長時間利用したりで、データ量を一気に消費してしまい、月の上限に達してしまうことがありました。サイバーナビならデータ容量無制限で使えるので、そんな心配もまったくなし。
また、複数台数を接続できるので、一緒に旅行に行ったみんなで、次のお店を探すのもいいでしょう。運転手が探せなくても、後部座席のメンバーが車内Wi-Fiを使って検索すれば、知らない街をあちこち動き回ることもなくなります。
突然のウェブ会議でもストレスなく参加できる環境に
最近はzoomなどのウェブ会議も増えました。どこにいても会議できるのは便利ですが、お休みの時であっても、無情にもウェブ会議の連絡が入ることがあります。
自宅に居る時は問題ないのですが、いつも悩むのが、外出中に会議へ参加しなければいけない時。
データ通信量も大きくなってしまいますが、会議なので、安定した回線が必要となります。他の人の発言が聞き取れなかったり、こちらの声が先方に届かないなどの迷惑をかけられません。
でも今回はサイバーナビのWi-Fiがあります。ドコモのLTE回線を使っていますが、「安定」という点で少し不安を感じながらも会議に参加してみます。
すると、なんのストレスもなく会議に参加できました。つながっていても、通信が安定していないと、タイムラグが発生して、会話がチグハグに。でも、そんなこともありません。
キャンピングカーの中なので、他の会議参加者からは建物の中から参加していると思われているかもしれません。しかも、時間を気にする様子も見せないので、キャンピングカーの中から参加しているとは誰も気づかないことでしょう。
これは通信の環境に左右されますが、さすがドコモのLTE回線！通信速度も速く、安定しているようです。
サイバーナビがもたらす通信し放題キャンピングカーの魅力
レンタルキャンピングカーの車内が通信し放題のWi-Fi空間ということで期待していましたが、これほど効果があるとは思いませんでした。
ナビも検索もスマホで十分だろう、と考えていた自分が甘かった。実際に使ってみると、「あっ！これは便利」と感じることも多数。
サイバーナビの常時インターネット接続で「便利」と思ったことは以下のような内容でした。
サイバーナビの優れているポイントなど、実際に使ってみて分かることがたくさんありました。
インターネットに接続されていることで、いつもと違った旅行を体験できることは間違いないでしょう。
クルマを返却した後、「サイバーナビ」ロスに陥り、自分のクルマにも装備したくなってしまったのはいうまでもありません。
今回はキャンピングカーで利用してみましたが、もちろんサイバーナビは普通のクルマにも導入できるそうです。
今回ご紹介した検索やルート探索、渋滞情報の取得といったオンライン機能はサイバーナビの“ネットワークスティック”という通信ユニットを接続するだけですぐに使えます。
一方、車内Wi-Fi機能やナビ画面でのYouTube視聴に関してはドコモが展開する「docomo in Car Connect」というサービスに加入することで利用可能となります。
申込はWebでシンプルに完結するので通信契約にありがちな面倒な手間もいりません。
ただし申し込みにはdアカウントが必要ですが、docomoユーザーでなくてもdアカウントは無料で取得できるのでご安心を。
気になる通信料は
意外とリーズナブル。通信し放題でこの料金はお得感高めです。しかもサイバーナビのネットワークスティック同梱モデルを購入すれば最初の365日プランは無償で利用できるのでお得過ぎます。
と言うことで、まずは、近くでパイオニア カロッツェリア「サイバーナビ」を扱っているカー用品店へ行って、私も相談してみようと思います。
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