パンデミックが世界中に広がり、もはや経済の悪化は避けられない状況になっています。
この先、個人の給与や収入が減り、今までやりくりしていた住宅ローン返済や生活費の支払いができなくなる恐れも出てきました。
もし、そうなったとしても守るべき支払いの優先順位がある事を覚えておきましょう。
優先度★★★ クレジットカード
1回でも支払いを遅延すると個人信用情報(ブラックリスト)に載る恐れがあります。
今後の生活で数年間クレジットカードが作れなくなるとかなりの痛手です。コロナ終息後に立て直すのすら難しくなります。
優先度★★★ 住宅ローン
クレジットカードと同様に信用情報に影響します。
しかしこの先が見えず、立て直す事すら難しい状況であれば、「セールアンドリースバック」など、今の家に住み続ける方法はいくつかありますので、その他の支払いを優先するのも1つの手です。
優先度★★ 携帯代
携帯が使えなくなると、やはり先の立て直しが難しくなります。
各キャリア、支払い期限延長の制度が設けられているので、申請しておけば支払い期限を先延ばしにできます。
優先度★★ 水道光熱費
水道光熱費は支払いを滞っても供給が止まるだけで延滞金は発生しないという事を覚えておきましょう。
ただしクレジットカードで引き落としている場合は注意が必要。
こちらも支払い期限の延長制度があります。
優先度★★ 税金
コレを最初に払おうと思う方も多いはず。
税金の延滞金は破産しても、債務整理しても、免責の対象にはなりませんからね。
しかし、税金は先延ばしにすべき支払いとも言えます。
税金の種類にもよりますが、自動車税(5月末納付期限)であれば、その年の8月ぐらいまで延滞しても滞納金は発生しないケースが一般的です。
また、固定資産税は催告書が届いてからの対応でも間に合います。
なお、税金に関しても期限の延長制度があります。
優先度★ 国民健康保険
国民健康保険を払わないと、まず「督促状」が届きます。
その後、「短期被保険者証」が発行され、最終的には給付金の受給制限、預貯金や給与などの差押えとなります。しかし資格喪失となるまでには、かなりの猶予があります。
また、国保は通常、延滞金が発生しますが、この際のポイントとして、市区町村からの連絡を無視せず、書面が届いた場合には、逆にこちらから連絡を入れ、支払う意思を示す事で延滞金の発生を回避できます。
個々の生活状況によっては、必ずしも上記の優先度とは限りませんが、これらを知っていれば、苦しい時に無理して支払わずとも、先延ばしにしながら上手く立て直す事ができるのです。
国や公共機関、各企業が設けた支払い猶予や期限延長などの特別処置については、本サイトの別記事で紹介しています。
【支払い猶予や期限延長も!確定申告・税金などの特別措置一覧】
https://cchikaku.com/news/2020-04-08-yi/