キャンピングカーファンにとって待望の新車が登場です。
トヨタ自動車が2019年内にフルサイズワゴン「グランエース」を発売する予定となっています。
グランエースは「上質なワゴン」がコンセプト
トヨタのワゴンと言えば、ハイエースやタウンエースなどキャンピングカーにはお馴染みの車ばかり。
それらの車種の系統を引き継ぐ形で登場したのがグランエースです。
海外ではすでにハイエースの兄弟車としても販売されていますが、グランエースはあくまで「上質な乗用車」をコンセプトに開発されており、全く新しい車ととらえることができます。
ボディサイズは全⻑ 5,300mm×全幅 1,970mm ×全高 1,990mmという乗用車としては非常に大きいサイズとなっています。
さらに、室内レイアウトは、3列シート6人乗りと4列シート8人乗りの2タイプを設定し、
専用の本革キャプテンシートを採用するなど、「上質感」を徹底的に追求した仕上がりとなっています。
動力にはハイエースでお馴染みの2.8Lクリーンディーゼルエンジン+６速オートマティックミッションを採用し、リヤの足回りには新開発トレーリングリンク車軸式リヤサスペンションを採用。
走りの良さと乗り心地を両立させた高級車らしい性能を持ち合わせています。
また、シートアレンジも可能となっており、”動く高級サロン”として注目されることが予想されます。
トヨタからは箱バン以外にもアルファードやヴェルファイアといった車種がラインナップされていますが、グランエースにはそれらの勢力図を塗り替える存在になる可能性も秘めているといえるでしょう。
キャンピングカーベースとしても注目
キャンピングカーのベース車として、ハイエースは長年超定番車両としてそのポジションを保ち続けています。
もしかすると、このグランエースはそのポジションになり変わる車となるかもしれません。
2019年10月末時点で車両価格は未発表ではあるものの、メーカーの担当者の話などを参考にするとメルセデス・ベンツなどのV220dといった輸入車のフルサイズワゴンよりは買いやすい価格帯になることが予想されます。
現状はキャンピングカー用のオプションの設定がないため、ビルダーで施工する場合でも相当な加工が必要となるかもしれません。
ただ積載量は非常に多く、ディーゼルエンジンによる高燃費走行も可能なので、長距離を走行や工夫次第で快適な車中泊を楽しめる車を作れる可能性は大いにあると言えるでしょう。
グランエースは現在開催中の東京モーターショー2019の目玉車種の一つとして展示されています。
各ビルダーのアナウンスが聞こえてくる前に実物を見て、グランエースのキャンピングカーの可能性に胸を躍らせてみるのもよよいかもしれません。
