4月1日はエイプリルフールという事もあり、例年Webメディアやメーカーなどからウィットに富んだエイプリールフールネタが飛び交い、盛り上がります。
ただ、今年はコロナウイルスが予断を許さない状況という事もあり例年とは違った事態が予測されます。
先日、筆者のもとにも以下のようなメッセージが届きました。
テレビ局のプロデューサーからです 念のため
「先程民放各社にも連絡が入ったようで、今晩or明日の晩に安倍総理の緊急会見があり、4/1からロックダウン(都市封鎖)という発表があるとのことです。
期間は二週間~三週間で長引く可能性があるのでは…とい見立てのようです。」
恥ずかしながら、実は筆者も知人1名に転送をしてしまったのですが、よく考えたらそんな重要な情報が事前に私のもとに流れてくるわけがありません。
正直、この手の情報には「自分だけは騙されない!」と思っていました。
しかし、なぜそんな私が「引っかかってしまったのか」いくつかのポイントがありましたので自戒をこめて振り返りたいと思います。
1.信頼のおける人からのメッセージだった
これはメッセージ本文とは直接関係がありませんが、ここはかなり自分の中で大きかったです。
また、本文中にある「テレビ局のプロデューサー」も信頼感を増幅させるキーワードです。
よくよく聞いてみるとこのセンテンスも原文に入っていたものがそのまま転送されていた内容だったのですが、私はメッセージを送ってくれた知人の「知り合いのテレビ局のプロデューサー」と勝手に解釈してしまっていたんですね。
つまりこの誰の知人でもない「テレビ局のプロデューサー」は「誰かの知人」として延々と転送され続けていたのです。
また、ネットで検索したところこの「テレビ局のプロデューサー」以外にも「議員秘書」や「外食上場企業の社長」といったキーワードが入っているチェーンメールもあるようです。
私の場合はそれが更に信頼のおける人からのメッセージという事もあったのですっかり信じこんでしまいました。
2.(情報が本当なら)緊急性のある内容だった
緊急性はある種のパニック状況を引き起こし冷静な判断ができず、思考を一時停止状態にしてしまいます。
こちらもオレオレ詐欺などでも多用される騙しの基本テクニックです。
緊急会見でロックダウンになれば、買い占めや株式市場などで更なる混乱が生じる事が予測され、人より早く動かなければ生活に大きな不利益が生じる可能性が出てきます。
つい「よかれと思って」という良心が働き、転送をしてしまいました。
また4月1日に向けていくつかのデマが出てくるかもしれませんが、コロナウイルスと同様、自分が感染、拡散を広げてしまわないよう自戒の意味も込めて本記事を公開させていただきます。